みなさんこんにちは!あおな(@aonalog)です。
この記事では野球でバッターの選球眼(=ボールを見極める力)をあらわすセイバーメトリクス指標のひとつである『IsoD』を紹介していきます。
ストライク・ボールを見極める力である選球眼。出塁率の高さに直結するため、とても重要な能力と考えられています。
この選球眼を評価できるセイバーメトリクス指標がIsoDです。
そんなIsoDの意味や算出方法について解説します。
IsoDはバッターの選球眼の良さをあらわすセイバーメトリクス指標
IsoD(Isolated Discipline)は四死球による出塁率=選球眼の良さをあらわすセイバーメトリクス指標です。
0.07~0.08あればまずまず、0.1を超えると一流の選球眼であると評価されます。
・0.1以上で一流の選球眼
IsoDの算出方法
IsoDは出塁率から打率を引くことで、四死球による出塁率をあらわしています。
IsoDの解釈
IsoDは選球眼に関わらず以下のようなバッターで低くなる傾向にあります。
- 早打ちする傾向にあるバッター
- 長打が少なくストライクゾーンで勝負されやすいバッター
そのため、バッターの特徴を踏まえたうえでIsoDによって選球眼を評価する必要があります。
また、IsoDが高いバッターは、
- しぶとく粘り強いバッター
- 投手にとって厄介なバッター
とも評価されます。
以上の理由から(セイバーメトリクスでは他の指標も同様のことが言えますが)、IsoDだけでなくP/PAなど他の指標も交えてバッターを評価することが重要です。
2018年プロ野球IsoDランキングTOP5
IsoDについて理解したところで、2018年プロ野球におけるIsoDランキングTOP5を見てみましょう。
順位 | 選手名 | チーム | 打率 | 出塁率 | IsoD |
1 | 丸佳浩 | C | .306 | .468 | .162 |
2 | 鈴木誠也 | C | .320 | .438 | .118 |
3 | 山田哲人 | S | .315 | .432 | .117 |
4 | 山川穂高 | L | .281 | .396 | .115 |
5 | 西川遥輝 | F | .278 | .391 | .113 |
※C:広島カープ、S:ヤクルトスワローズ、L:西武ライオンズ、F:日本ハムファイターズ
※規定打席到達者のみを対象
昨年度セリーグMVPの元広島カープ(現読売ジャイアンツ)・丸佳浩選手が断トツのIsoDトップに輝きました。
丸選手は長打も多く、際どいところを攻められたり、勝負を避けられる場面が多かったことが原因と考えられます。これは2位~4位の各選手にも同じことが言えますね。
一方、IsoDランキング5位にランクインした日本ハムファイターズ・西川遥輝選手は、他のランクインしたバッターと異なり、そこまで長打が多くないバッターですよね。
よって西川選手は、純粋に選球眼がよくフォアボールを多く選んだと推察されます。
IsoDで打者の選球眼を評価!まとめ
ここまで、打者を評価するセイバーメトリクス指標のひとつであるIsoDについて解説してきました。
この記事をまとめると、
・IsoD=0.1以上で一流の選球眼をもつと評価
・他の指標を交えて評価する必要がある
となります。
この記事を参考に、バッターの選球眼の評価にIsoDを是非使ってみてくださいね!
以上、あおなによるIsoDの解説でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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