こんにちは!野球のデータとにらめっこするのが大好きなあおなです!
野球において、打者のセイバーメトリクス指標である『IsoP (ISO)』、運に左右されにくい安定した指標であり、シーズンをまたいでも安定しやすいと言われています。
このIsoP (ISO)、いったいどの程度安定した値となるのかみなさんはご存知ですか?私は知りませんでした。
そこで今回は、そのIsoP (ISO)におけるシーズンをまたいだ際の安定度を検証してみました!
結論としては、
ということがわかりました。この記事ではそう結論付けた検証結果を報告します!
そもそもIsoPってなに?
『IsoP (ISO』は打者の『長打率ー打率』で求められる、純粋な長打力をあらわすためのセイバーメトリクス指標で、シーズンをまたいでも安定した指標であると言われています。
最近では、日本においても野球場の電光掲示板に表示されるなど徐々に浸透してきました。
そもそも、「セイバーメトリクスってなに?」という方はこちら↓
【検証】IsoP (ISO)はシーズンをまたいでも安定した指標と言えるか?
それでは、ここからIsoP (ISO)の安定度について検証していきます!
検証方法
IsoP (ISO)のシーズンをまたいだ安定度を検証するために、2016-2017シーズンと2017-2018シーズンにおいて、それぞれの年度でどちらも規定打席に到達した打者を対象にIsoP (ISO)の相関性(どれくらい似通った値となっているか=シーズンをまたいでも安定しているか)を調べました。
各年度での規定打席到達者人数は以下の通りです。
リーグ | 2016 | 2017 | 2018 | 2016-2017 | 2017-2018 |
セリーグ | 27 | 28 | 31 | 17 | 16 |
パリーグ | 28 | 27 | 29 | 17 | 16 |
合計 | 55 | 55 | 60 | 34 | 32 |
2016-2017年度を通して規定打席に到達した打者は34名、2017-2018年度では32名であり、これらの選手を対象にIsoP (ISO)がどれくらい似通った値になっているか検証しました!
検証結果
それでは、検証結果を見ていきましょう!
結果①:2016-2017シーズンにおけるIsoP (ISO)の関連性
2016-2017シーズンにおけるIsoP (ISO)の関連性は下図の通りです。

2016-2017シーズンにおけるIsoP (ISO)の相関係数 (どれくらい関連しているかを示す値で関連性が高いほど1に近づく)は0.79でした。
相関係数は0.7以上だとかなり強い関連性が認められると判断できます。従って、2016-2017シーズンにおけるIsoP (ISO)の安定性はかなり高いと言えます!
結果②:2017-2018シーズンにおけるIsoP (ISO)の関連性
続いて、2017-2018シーズンにおけるIsoP (ISO)の関連性は下図の通りです。

2017-2018シーズンにおけるIsoP (ISO)の相関係数は0.89で、こちらもかなり強い関連性=高い安定性が認められました!
検証結果の考察
今回の検証では、IsoP (ISO)は2016-2017シーズンと2017-2018シーズンのどちらもかなり強い関連性を認めました。
2つの検証ともに強い関連性を認めていることから、IsoP (ISO)はシーズンをまたいでも高い安定性をもつセイバーメトリクス指標であると言えるでしょう!
また、高い安定性をもつIsoP (ISO)が極端に下がった場合、なんらかの理由でその打者の長打力が急激に衰えたと評価することができるのではないでしょうか。この点に関しては別の機会に検証してみたいと思います!
結論:IsoP (ISO)はシーズンをまたいでも安定した指標と言える!
今回の検証では2つのシーズン間においてIsoP (ISO)の強い関連性を認めました。このことから、
と言えます!
みなさん、IsoP (ISO)を見るときには、1シーズンだけでなく複数のシーズン間での変化にも注目してみてくださいね!
以上、あおなによるセイバーメトリクス指標『IsoP (ISO)』の検証でした。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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