みなさんこんにちは!あおな(@aonalog)です。
この記事では、野球で使われているセイバーメトリクス指標の『K/BB』について解説していきます。
K/BBはピッチャーを評価するセイバーメトリクス指標の一つで、制球力(=コントロールの良さ)をあらわしています。
それでは、K/BBの意味や算出方法を詳しく見ていきましょう。
K/BBはピッチャーの制球力をあらわす&運に左右されにくい指標
K/BB(SO/BB:Strike out to Walk ratio)は、ピッチャーの制球力をあらわすセイバーメトリクス指標です。奪三振(=K)と与四球(=BB)から算出されます。
奪三振と与四球は守備や球場の影響を受けにくいため、K/BBはピッチャー自身がコントロールできる=運に左右されにくい指標と言えます。
・ピッチャーの制球力をあらわす指標
・運に左右されにくい
K/BBの算出方法
K/BBは文字通り、奪三振と与四球の比として算出されます。
K/BBの解釈の仕方
K/BBは数字が大きければ大きいほど、奪三振が多く与四球が少ない=制球力が良いピッチャーであると解釈することができます。
一般的に、3.50を超えると優秀なピッチャーであると評価されます。
K/BBの鬼と言えば上原浩治選手
K/BBが恐ろしいほどよかった日本人ピッチャーといえば、今シーズン引退を表明した元読売ジャイアンツ・上原浩治選手です。
日本とメジャーを渡り歩いた上原選手は、NPB通算K/BBが脅威の6.64!これは日本球界で歴代1位の成績です。
また、メジャーではテキサスレンジャースに在籍した2012年に年間K/BB 14.33を記録。MLB通算K/BBはNPBを上回る7.33。まさに、K/BBの鬼ですね。
2018年プロ野球K/BBランキングTOP10
それでは、K/BBについて理解したところで2018年のプロ野球K/BBランキングTOP10(規定投球回到達者のみ)を見てみましょう。
順位 | 選手名 | チーム | 防御率 | 勝 | 負 | K/BB |
1 | 岸孝之 | E | 2.72 | 11 | 4 | 5.48 |
2 | 菅野智之 | G | 2.14 | 15 | 8 | 5.41 |
3 | 上沢直之 | F | 3.16 | 11 | 6 | 3.97 |
4 | 大瀬良大地 | C | 2.62 | 15 | 7 | 3.88 |
5 | 東克樹 | DB | 2.45 | 11 | 5 | 3.69 |
6 | 則本昂大 | E | 3.69 | 10 | 11 | 3.67 |
7 | 菊池雄星 | L | 3.08 | 14 | 4 | 3.40 |
8 | 西勇輝 | B | 3.60 | 10 | 13 | 3.31 |
9 | メッセンジャー | T | 3.63 | 11 | 7 | 2.57 |
10 | 山岡泰輔 | B | 3.95 | 7 | 12 | 2.47 |
※E:楽天イーグルス、G:読売ジャイアンツ、F:日本ハムファイターズ、C:広島カープ、DB:DeNAベイスターズ、L:西武ライオンズ、B:オリックスバファローズ、T:阪神タイガース
1位に輝いたのは楽天イーグルス・岸孝之選手でした。2位の読売ジャイアンツ・菅野智之選手とは僅差でしたが、K/BBで評価すると沢村賞投手の菅野選手よりも岸選手の方がコントロールが良いと言えます。
6位以上の選手がK/BB>3.50で、どれもエース級の活躍をした選手でしたが、上位2名が突出した成績となっていますね。
K/BB まとめ
ここまで、ピッチャーを評価するセイバーメトリクス指標である『K/BB』について解説してきました。
この記事をまとめると、
・K/BBは運に左右されない指標
・K/BB = 奪三振÷与四球
・K/BBが3.50を超えると優秀なピッチャー
・K/BBの日本人歴代1位は元読売ジャイアンツ・上原浩治選手
となります。
この記事を参考に、K/BBを使ってピッチャーの制球力を評価してみてくださいね。
以上、あおなによるK/BBの解説でした。最後までお読み頂きありがとうございました。
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