みなさんこんにちは!あおなです。今日もDAZNで野球中継を見ながらブログ更新にいそしんでいます。
野球好きの方であれば『打率』と『出塁率』という言葉、どちらも聞いたことがあると思います。では、両者の違いをしっかりと説明することができますか?意外と難しいですよね。
日本では、以前から打者を評価する重要な指標として打率が用いられてきました。しかし近年では、打率よりも出塁率の方が得点との相関性が高く重要であるとされています!
この記事では、今更聞けない打率と出塁率の違いや計算方法、なぜ出塁率が重要なのかについて解説していきます!
今更聞けない!『打率』と『出塁率』の違い
この章では『打率』と『出塁率』の違いについて解説していきます。まずは両者の計算方法と何をあらわす指標なのか、見ていきましょう。
打率の計算方法と何をあらわすか
打率(Batting Average:BA, Avg)の計算方法は以下の通りです。
式をみてわかる通り、打率は『ヒットを打つ確率』をあらわしています。
出塁率の計算方法と何をあらわすか
次に、出塁率(On-Base Percentage:OBP)の計算方法は以下の通りです。
結論からいうと、出塁率は『アウトにならない確率』をあらわしています!
もう少し詳しく説明します。出塁率の計算式を見てみると、分母に犠飛が入っていますよね。ここが重要なところです!打数には四死球や犠打、犠飛は入りません。そのため、分母に四死球を足す必要があります。
それでは、なぜ犠打は分母に含まれないのに犠飛は含まれるのでしょうか。犠打はもともとアウトになる前提で行いますが、犠飛は結果的にアウトになってしまったという解釈になります。
出塁率は『アウトにならない確率』ですので、アウトになる前提の犠打を含むと犠打が多い選手の出塁率が極端に下がってしまいますよね。そのため、犠打は分母に含めず、打った結果アウトになった犠飛は分母に含まれるのです。
打率と出塁率の違い
以上をまとめると、打率と出塁率の違いは『ヒットを打つ確率』なのか『アウトにならない確率』なのかということになります。
家族や友人に打率と出塁率の違いについて聞かれたら以下のように答えましょう!
なぜ打率よりも出塁率が重要か
それでは、なぜ打率よりも出塁率が重要とされているのでしょうか。冒頭で述べたように、以前は日本だけでなくメジャーリーグでも打率が重要視され、出塁率は軽視されがちでした。
これを覆したのがセイバーメトリクスの普及です。以下に引用を記載します。
野球は27個のアウトを奪われるまで永遠に攻撃し続けることができるゲームであるから、アウトを奪われないことは決定的に重要である。セイバーメトリクスではこのような観点から、出塁率を最も本質的な指標のひとつと見ている。当然、得点との相関関係は打率よりも高い。
野球はより多くの得点を取ったチームが勝つスポーツですから、このように考えると出塁率の重要性がわかりますよね!
〇得点との相関関係は打率よりも出塁率のほうが強い!
さらに、この出塁率に長打率を加えたOPSという指標が、打者の攻撃力をあらわす簡便な指標として広く用いられています!
【検証】出塁率は打率よりも得点との相関関係が強いか?
ここまで、打率と出塁率の違いや出塁率の重要性について解説してきました。出塁率は打率よりも得点との相関が強いと言われていますが、どの程度の違いがあるのでしょうか?
今回は、打率及び出塁率と得点との相関関係について、2018年度のセパ両リーグにおける規定打席到達者60人のデータから検証しました。
まずは打率と得点との相関関係を見てみましょう。
次に、出塁率と得点との相関関係です。
相関係数は数字が大きければ大きいほどより強い相関があることを示します。よって、『2018年度シーズンにおいても出塁率のほうが打率よりも得点との相関関係が強い』ことが証明されました。
出塁率は打率よりも重要!まとめ
ここまで、打率と出塁率の違いと出塁率の重要性について解説してきました。
『アウトにならない確率』である出塁率は、『ヒットを打つ確率』である打率よりも得点との相関関係が強いため、出塁率のほうがより重要な指標であると言えます!
今日からは、打率だけでなく出塁率も気にしてみてくださいね。以上、あおながお送りしました。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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