みなさんこんにちは!あおな(@aonalog)です。
この記事では、打者を評価するためのセイバーメトリクス指標である『P/PA』について紹介していきます。
最近の国際試合では1試合あたりの球数制限が定められるようになってきました。高校野球でも、球数制限の導入について議論されていますよね。
ピッチャーは球数が増えれば増えるほど、体力が消耗していきます。そのため、ピッチャーに多くの球数を投げさせるバッターは、それだけでもチームに貢献していると言えます。
その「1打席あたりにピッチャーにどれだけ球数を投げさせたか」をあらわあすのがP/PAです。
それでは、P/PAの意味や算出方法、解釈の仕方について解説していきます。
P/PAは1打席あたりの被投球数をあらわす
P/PA(Pitch per Plate Appearances)は、1打席あたりの被投球数(=1打席あたりにどれだけの球をピッチャーに投げさせたか)をあらわすセイバーメトリクス指標です。
P/PAの値は、当然ですが、早打ちのバッターほど低く、ボールを見極めて打つことが多い=勝負が遅いバッターほど高くなります。
・P/PAは早打ちのバッターほど低く、勝負が遅いバッターほど高くなる
P/PAの算出方法
P/PAは全被投球数を打席数で割ることで算出されます。
P/PAの解釈
野球において、バッターは3割打てば好打者と言われます。つまり、どんなにいいバッターでも残りの7割はアウトになります。
そのため、「アウトになった打席でいかにチームに貢献したか」という点は、バッターを評価する上で非常に重要なポイントと言えます。
従って、P/PAが高いバッターは、多くの球数をピッチャーに投げさせることで体力を消耗させ、凡退した打席でもチームに貢献することができたと評価できます。
しかし、P/PAが高いということは「追い込まれる確率が上がる=三振率が上がる」ということになります。三振はその時点でアウトが決まってしまう(振り逃げを除く)ため、一番避けたい凡退の仕方です。
よって、P/PAが高い=優秀なバッターとは一概には言えません。AB/Kなど他の指標と組み合わせてバッターを評価する必要があります。
理想はP/PAが高く三振率が低いバッターと言えますね。
2018年プロ野球P/PAランキングTOP5
P/PAについて理解したところで、2018年のプロ野球P/PAランキングTOP5を見てみましょう。
順位 | 選手名 | チーム | 打率 | 三振率 | P/PA |
1 | 近藤健介 | F | .323 | 16.2 | 4.73 |
2 | 西川遥輝 | F | .278 | 16.2 | 4.48 |
3 | 角中勝也 | M | .265 | 13.4 | 4.42 |
4 | 山田哲人 | S | .315 | 18.7 | 4.37 |
5 | 丸佳浩 | C | .306 | 23.0 | 4.30 |
※F:日本ハムファイターズ、M:ロッテマリーンズ、S:ヤクルトスワローズ、C:広島カープ
2018年のプロ野球P/PAランキングは、日本ハムファイターズ・近藤健介選手が断トツのトップですね。打率もリーグ3位で「勝負が遅く確実性の高いバッター」と言えます。
また、3位のロッテマリーンズ・角中勝也選手はランクインした選手の中で三振率が一番低い13.4%、凡退した打席でもチームに大きく貢献していたと言えますね。
P/PAは打者が1打席で何球なげさせたか・まとめ
ここまで、打者を評価するセイバーメトリクス指標のひとつであるP/PAについて解説してきました。
この記事をまとめると、
・P/PAは早打ちのバッターほど低く、勝負が遅いバッターほど高くなる
・P/PAが高いと三振率が上がる
・P/PAが高い=優秀なバッターというわけではない
となります。
この記事を参考に、P/PAを使ってバッターを評価してみてくださいね。
以上、あおなによるP/PAの解説でした。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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