こんにちは!野球馬鹿のあおなです!
ここ数年、日本の野球界でも『セイバーメトリクス』という手法が広まっています。みなさんも一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか?
セイバーメトリクスとは、野球における様々なデータを統計学的に分析し、選手を詳細に評価することで試合に役立てる手法です。
セイバーメトリクスを知ることで、もっといろいろな面から野球を見ることができ、今までわからなかった選手の価値について理解することができます。
この記事では『セイバーメトリクス』について、わかりやすく解説していきます!
セイバーメトリクスは統計学的な分析を活用した評価手法
『打率』や『防御率』など、野球には様々な指標が存在します。これらの指標をもとに、メジャーリーグや日本のプロ野球など、世界中で『首位打者』、『最優秀防御率』などのタイトルが設定されています。
セイバーメトリクスとは、上記のような従来の成績だけでなく、野球における様々なデータを統計学的に分析、その結果から選手の能力やチームへの貢献度を評価し、チームの戦略・方針の決定に用いる手法です。
セイバーメトリクスは2000年代よりアメリカ・メジャーリーグで活用され始め、現在では野球だけでなくサッカーなど他のスポーツでも用いられています。
セイバーメトリクスで用いられる指標
この章では、セイバーメトリクスで用いられる指標を投手と野手、総合に分けて簡単に紹介していきます!
セイバーメトリクスで用いられる指標:投手編
- WHIP (Walks plus Hits per Inning Pitched):1イニングあたり何人の走者を出したか=投手の安定感を数値化
- FIP (Fielding Independent Pitching):被本塁打・与四死球・奪三振=運に左右されない=投手の純粋な能力を数値化
- QS (Quality Start):先発投手が6回以上を投げ3失点以下=先発投手の安定感をあらわす
セイバーメトリクスで用いられる指標:野手編
- OPS (On-base Plus Slugging):出塁率+長打率=打者の得点力を数値化
- IsoP (Isolated Power):長打率ー打率=純粋な長打力をあらわす
- wOBA (weighted On-Base Average):1打席あたりどれだけチームの得点増に貢献しているか=得点貢献度を数値化
セイバーメトリクスで用いられる指標:総合編
- UZR (Ultimate Zone Rating):平均的な同じ守備位置の選手と比較しどれだけ失点を防いだか=守備力を数値化
- WAR (Wins Above Replacement):代替水準の控え選手に比べどれだけチームの勝利数を増やしたか=走・守・攻(投)の総合評価
選手を評価!従来の指標 VS セイバーメトリクスの指標
ここまで、セイバーメトリクスと用いられる指標について解説・紹介してきました。
それでは、選手の評価を行う際、従来の指標とサイバーメトリクスの指標ではどのような違いがあるのでしょうか?この章では、実際の例を挙げて比較していきます!
従来の指標 VS セイバーメトリクスの指標:打率 VS OPS
従来、日本の野球界では、古くから『打率が高い打者がより優れた打者』とされてきました。 その打率とサイバーメトリクス指標であるOPSについて、東京ヤクルトスワローズ・雄平選手と福岡ソフトバンクホークス・デスパイネ選手の昨シーズン成績を例にして比較してみましょう!
両選手の昨シーズン成績は以下のようになっています。
打率 | OPS | |
雄平 (S) | .318 | .805 |
A・デスパイネ (H) | .238 | .826 |
従来のように、打率だけで見ると雄平選手が圧倒的に優れた打者と言えます。
ですが打者の攻撃力をあらわしたセイバーメトリクス指標であるOPSを比較すると、デスパイネ選手のほうが優れた打者となります。
OPSは高ければ高いほど得点につながるとされており、打撃ではデスパイネ選手のほうがよりチームに貢献していると言えるでしょう。
以上のように、サイバーメトリクス指標を用いることで、従来の指標では評価することのできなかった『打者の真の攻撃力』を評価することができるんです!
おまけ:セイバーメトリクスを扱った作品
さて、ここまでセイバーメトリクスについて解説してきました。セイバーメトリクスを用いることで今まで評価できなかった部分を数値化して評価できることがお分かりいただけたと思います。
実は、このセイバーメトリクスを題材にした作品があるんです!この章では、セイバーメトリクスに関連した作品を二つ紹介します。かなり有名な作品なので、「知ってるよ!」という方はスルーしてくださいね。
セイバーメトリクスを扱った作品①:マネーボール
『マネーボール』はメジャーリーグの貧乏球団であるアスレチックスをセイバーメトリクスを活用して強豪チームに押し上げた、ビリー・ビーンGMを描いた作品です。
書籍だけでなく、あのブラッド・ピッド主演で映画化もされています!興味のある方はぜひご覧になってみてください!
セイバーメトリクスを扱った作品②:ルーズヴェルト・ゲーム
『ルーズヴェルト・ゲーム』は、あの『半沢直樹』や『下町ロケット』で有名な池井戸潤氏の作品です。セイバーメトリクスを活用したチーム運営が描かれています。
こちらも書籍だけでなく、唐沢寿明氏主演で連続ドラマ化されています!
セイバーメトリクスまとめ
以上、あおなによる『セイバーメトリクス』の解説でした。
『セイバーメトリクス』とは、野球における様々なデータを統計学的に分析し、それをチーム運営に活用する手法です。
このセイバーメトリクスに用いられる指標を見ることによって、従来見えてこなかった『選手の真の能力』を知ることができます!違う視点から野球を見ることで、もっと野球が楽しくなること間違いなしです!
最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました!
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