みなさんこんにちは!野球馬鹿のあおなです。昨日、野球の練習で足を負傷してしまいました…。頑張って直したいと思います。
さて、今回の記事ではセイバーメトリクス指標の1つである『wOBA』について解説していきます!
wOBAは一言でいうと、チームの得点にどれだけ貢献したかをあらわすセイバーメトリクス指標です。野球というスポーツは、試合終了時により多くの得点を挙げたチームが勝利するものですので、どれだけ得点に貢献したかは非常に重要なファクターと言えますよね。
それでは、wOBAの意味や計算方法について見ていきましょう!
wOBAは得点に対する貢献度をあらわす指標!
wOBAはweighted On Base Averageの略で、日本のプロ野球データを扱うDELTA社のサイトでは以下のように述べられています。
打者が打席あたりにどれだけチームの得点増に貢献しているかを評価する指標。総合的な打撃力を示す。四球・単打・二塁打・三塁打・本塁打等の各項目について統計的な研究から妥当と思われる得点価値の加重を与え、打席あたりで平均することによって算出される。数字のスケールは出塁率に合わせられており.330程度が平均的な水準となる。
引用:DELTA社, 1.02 ESSENCE of BASEBALL, 『wOBA(Weighted On Base Average)』
要約すると以下のようになります。
- wOBAは打者がどれだけチームの得点増に貢献したか
- 様々な項目に重みづけし算出されている
- 平均的な水準は.330程度
このwOBAは他のセイバーメトリクス指標に得点換算することが可能で、選手の総合的な評価指標であるWARにも用いられています。
wOBAの計算方法は複雑!
wOBAは先ほど述べたように、打撃成績の各項目について得点貢献度の重みづけをすることで評価します。そのため、計算方法が複雑になってしまいます。以下に詳しい計算方法を記載しますが、興味がない方はスルーしてくださいね。
上記のように各成績に重みづけすることで、得点貢献度をあらわすことができます。
なお、係数は年度ごとに多少前後するため、正確に覚えておく必要はありません。平均水準が.330ですので、そこと比較することで、その選手が平均よりも優れているかどうか判断できます。
wOBA 2018年シーズンランキング
それでは、wOBAの意味や計算方法がわかったところで、実際のwOBAを2018年シーズンのセ・パランキングで見ていきましょう。
2018年 セリーグwOBAランキング
まずはセリーグのwOBAランキングを見てみましょう。
順位 | 選手名 | チーム | wOBA |
1 | 丸佳浩 | C | .467 |
2 | 鈴木誠也 | C | .453 |
3 | 山田哲人 | S | .438 |
4 | N・ソト | DB | .434 |
5 | D・ビシエド | D | .432 |
6 | 筒香嘉智 | DB | .424 |
7 | 坂本勇人 | G | .418 |
8 | 岡本和真 | G | .415 |
9 | 宮崎敏郎 | DB | .396 |
9 | 青木宣親 | S | .396 |
※C:広島カープ、S:ヤクルトスワローズ、DB:DeNAベイスターズ、D:中日ドラゴンズ、G:読売ジャイアンツ
広島カープの丸佳浩選手と鈴木誠也選手が3位以下を大きく引き離して1位、2位となっていますね。カープはこの年、セリーグ得点数で圧倒的な1位となっており、両選手のwOBAが反映された結果となっています。
一方、阪神タイガースは一人もランクインしておらず、チーム得点数も5位に甘んじています。この結果からも、wOBAが得点に対する貢献度をあらわしている指標であることがわかります。
2018年 パリーグwOBAランキング
次にパリーグのwOBAランキングです。
順位 | 選手名 | チーム | wOBA |
1 | 柳田悠岐 | H | .470 |
2 | 山川穂高 | L | .422 |
3 | 吉田正尚 | B | .419 |
4 | 秋山翔吾 | L | .407 |
5 | 浅村栄斗 | L | .395 |
6 | 近藤健介 | F | .392 |
7 | 井上晴哉 | M | .388 |
8 | 外崎修汰 | L | .370 |
9 | 島内宏明 | E | .368 |
10 | A・デスパイネ | H | .363 |
10 | 西川遥輝 | F | .363 |
※H:ソフトバンクホークス、L:西武ライオンズ、B:オリックスバファローズ、F:日本ハムファイターズ、M:ロッテマリーンズ、E:楽天イーグルス
パリーグでは、ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手が圧倒的なwOBAとなっています!これは両リーグトップの成績であり、2018年度の柳田選手はチームの得点に球界で一番貢献した選手であると言えます。
また、12球団合わせても断トツのチーム得点数を誇った2018年度の西武ライオンズからは最多の4人がランクインしていますね。wOBAが高い=得点への貢献度が高い選手が揃っていることが要因であったと考えられ、昨年の『山賊打線』の破壊力を物語っています!
wOBAは得点への貢献度をあらわす指標!まとめ
ここまで、セイバーメトリクス指標の一つであるwOBAについて解説してきました。
まとめると、wOBAは計算方法が複雑ですが、得点への貢献度をあらわす重要な指標であると言えます!ただ、計算方法が複雑なため手軽に用いることができない点、走塁による得点への貢献が含まれない点に注意が必要です。
手軽に選手の攻撃力をあらわす指標としてはOPSがあります。OPSとwOBAの比較については後日記事にしていきたいと思います。→記事にしました!興味のある方は是非。
最近では、札幌ドームなど球場の電光掲示板にも表示されているwOBA、平均水準である.330と比較しながらその選手の得点貢献度について評価してみてくださいね。
以上、あおなによるwOBAの解説でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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